カテゴリ:2021夏

書評『子どもの目で見た日本の学校 ―自伝から教育の実像を探る―』

 深谷先生は放送大学、静岡大学、成徳大学教授を歴任されてこられた教育社会学の研究者であり、教育者である。この10年間に『子どもの生活史』をはじめ、多くの著書を出されている。教育史をこれまでの教育政策史という上から目線ではなく、こども視点から通貫して見るという大変おもしろい方法がとられている。具体的には政治家、文学者、芸能人等、数多くの方々の自伝から、こども時代、教育、学校という環境を切り取り、その時代の教育の状況を明らかにしようとしている。その中で、その時代におけるこどもたちの成育環境全体の変化が明らかにされ、その問題点も浮き彫りにされている。また、自伝というものの存在の意義が再認識される。多くの人に読んでいただき、自分と同時代の成育環境の共感と、現代の課題について認識し、改善のための行動をとるきっかけとして欲しい。

(東京工業大学名誉教授 仙田 満)

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タイトル   子どもの目で見た日本の学校 ―自伝から教育の実像を探る―

著者     深谷昌志

価格   2860円(税込) Amazon Kindle版1100円(税込)

出版社     22世紀アート

ISBN    978-4867261675

発行年    2021年3月15日

サイズ(書籍の大きさ)  12.8 x 2.84 x 18.2 cm 446ページ

リンク URL:https://www.amazon.co.jp/子どもの目で見た日本の学校:自伝から教育の実像を探る-深谷昌志/dp/486726167X