新着情報
RSS2.0
06/30
2021夏
特集テーマ:こどもとアート 《こども環境楽2021夏号プチ座談会(動画)》 《目次》 1. こどもの創造性を引き出そう(荒木寿友) 2.《特集》  アートと創造性があふれるこどもの日常(垣内敬造)  大人は透明人間(ムッシュ香月) 3.《世界のこども環境》   ドイツの公園づくり|難民のこどもたち(桂川茜) 4.《バトンをつなぐ》   震災を乗り越えてより良い遊び環境をつくりたい(佐藤海帆) 5.《こどもの手と眼》    「僕のおべんとう!」(いしだ 茨城県(里山ともだち:7〜8歳))   割れた石が「県」に見えたよ!(のんちゃん 神奈川県(すぬーぴー:11歳)) 6.《この一枚!》  シャボン玉は食べ物です??(かーずー 京都府京都市) 7.《ブック&シネマ》  深谷昌志著「子どもの目で見た日本の学校-自伝から教育の実情を探る-」(仙田満)   塚田由佳里著「地域のなかで子どもが育つ学童保育-ヘルシンキ・大阪の放課後-」(小澤紀美子)  萩原元昭著「世界のESDと乳幼児期からの参画 ファシリテーターとしての保育者の役割を探る」(伊藤祐基)  アレクサンドル・ムロ監督「モンテッソーリ 子どもの家」(仙田...
 2021夏号では、特集および世界のこども環境をご執筆いただいた3名と企画担当者1名、合計4名で執筆内容に関わる座談会を行いました。ダイジェスト版、ロングバージョンともご用意いたしましたので、ぜひご視聴ください。 司会:花輪由樹 出演者:垣内敬造、ムッシュ香月、桂川茜   こども環境楽2021夏号 座談会ダイジェスト版    こども環境楽2021夏号 座談会ロングバージョン 
2021年夏号企画担当 立命館大学 荒木寿友  こども環境楽2021年夏号の特集テーマは「子どもとアート」です。新型コロナの影響を受けて、子どもたちだけではなく大人も室内に籠りがちになりました。そういった状況下では、ついつい「手軽さ」を求めて、既成のゲームなどで遊びを済ませてしまいがちです。既成のゲームが必ずしも悪いというわけではありませんが、そこでは子どもたちの創造性を育む仕掛けはどうしても少なくなってしまいます。子どもたちは本来、遊びを創り出す天才です。もしかしたら、私たちのそういった関わりが子どもの才能を閉じてしまっているかもしれません。今号では、子どもたちの表現やアート活動をいかにして大人が保障していくのか、そして子どもたちの創造性をどのように引き出していくのかについて特集しました。アートを切り口に、子どもとの関わり方を今一度考えてみましょう。 2021年度こども環境学会 学会誌編集委員会・編集部会(2021.7.11現在) ▼部会長(Webマガジン編集長)藤田大輔(福井工業大学) ▼部会員○愛甲哲也(北海道大学)○石田佳織(園庭研究所)○松村弘美(プランニング開)伊藤祐基(大久保わかくさ子ども園)田村光...
子どもの生きる力を育てる大人の関わり方 |創造性|生きる力|チルドレンズミュージアム|   篠山チルドレンズミュージアム 館長 垣内敬造   高学年になるにつれ、アート(芸術)が苦手という子が多くなるようです※1。原因のひとつに、生活にどう役立つのか分からないということがあるのかもしれません。アートは創造的な行為だとも思われています。では、創造性ってなんでしょうか?日常生活や子どもたちの成長にどのように役立つのでしょうか?  兵庫県丹波篠山市にある篠山チルドレンズミュージアム(ちるみゅー)は、里山に囲まれた元中学校の木造校舎を利活用して2001年の夏休みにオープンした、子どもと子どもの心を持つ大人のためのミュージアムです。旧校舎にはハンズオンで子ども文化を紹介する展示室や、教室全体が木のおもちゃになった部屋などがあります。増築したワークショップ棟では、木工や自然を楽しむワークショップや、地域の食材をかまどで調理するワークショップなどの体験プログラムがあり、「子どもたちの創造性と生きる力を育む」ことを目標に、ちょうど20年前に作られました。  1996年文部省(現文部科学省)の諮...
子どもの世界は沼地だ。一度入るとおもしろ過ぎて抜け出せない。 |やりたい気持ちが原動力|溶解体験|予想外から生まれる世界|   四條畷学園短期大学 ムッシュ香月(香月 欣浩)   私が子どもの世界に入って28年が経過した。いればいるほど居心地がよく、奥深く面白いこの世界に、ますます引き込まれていく。 そして気が付くと私は我を忘れ、子どもたちと遊んでいる。“自分が溶けていく”そんな感覚だ。子どもたちも私と同じように、色々なことに夢中になり、自分と「もの・ひと・こと」との境目が分からなくなる「溶解体験」を日々送っていると思われる。  私たち大人も周りが目に入らなくなり、あっという間に時間が経過していく経験がきっとあるはずだ。世界と自分が一体化する瞬間だ。そんな環境や時間を私は子どもたちに「与えている」のではなく、「子どもたちと一緒に楽しんでいる」。  例えばアトリエの真ん中で水をまき散らしている子どもがいる。  絵の具のついた筆を天井に向かって振っている子どもがいる。いたずらではない。表情は大まじめで、眼差しは鋭く本気だ。「どうなるんだろう?やってみたい!知りたい!」...
公園づくりにおけるドイツのこどもの参画 こどもミュージアムで見えるベルリンの多様性  |ドイツ・ベルリン|遊具デザイン|こどもの参画|こどもミュージアム|多様性|難民|   Creative Atelier GmbH / Labyrinth Kindermuseum Berlin 桂川 茜    こんにちは。ドイツのベルリン在住の桂川です。遊具製造会社に属するデザインスタジオとこどもミュージアムで働いています。早くからこどもへの政治教育が始められ、様々な分野でこどもの参画が取り入れられてきたドイツでは、公園や遊具の計画にも頻繁にこどもが参画しています。   こどもの参画  ドイツでは、1920年代から政治教育の中でこどもや若者の参画が唱えられてきました。その後、家庭や学校の中でも、こどもの意見に耳を傾けることが徐々に重要視されるようになり、1992年にドイツでも国連こどもの権利条約が承認されてからは、こどもの参画の権利がいろいろな場面で真剣に捉えるようになりました1)。「こども・青少年支援法(KJHG)」2)という法律によって、地域・学校・公園・家庭など、こどもや青少年が関わるあらゆる場所において、施設やサービスを選ぶ権利が守られ、...
子育て家庭の声を活かした遊び環境創造に向けて |生活経営|エンパワメント|福島原発事故|子ども|遊び環境| 日本女子大学 佐藤海帆   福島からの発信  はじめまして、日本女子大学の佐藤海帆です。金沢大学の花輪さんよりバトンをいただきました。  私は、福島県いわき市の出身です。いわき市は、別名「東北のハワイ」ともいわれており、東北地方のなかでは比較的温暖で、緑が多く、海に面した自然豊かな地域であり、子どもが遊び・生活していくうえでは恵まれた環境だと思います。  しかし、2011年の東日本大震災を機に、子どもの生活環境は一変しました。震災当時、いわき市に住む4ヶ月の親戚の女の子が、2011年6月の内部被ばく検査で、医師に「外に出ないで」と言われました。その子は、転んで手を地面につき土や砂利を口に入れてしまう不安もあったため、外で遊ぶことはせずに幼稚園に入るまでの時期を過ごしました。  その話を聞いて、子どもたちが放射線の影響を受けずに遊べる環境を整えるにはどのようなことが必要か、自分にできることは何かを考えるようになり研究を始めました。 写真1 いわき市内の公園に設置されたリアルタイム線量...
   投稿者:いしだ 茨城県(里山ともだち:7-8歳) 里山観察会時に、側に生えていた真ダケを取って遊び始めた子どもたち。皮を剥いて剥いて剥きまくって。そして始まった、お弁当づくり。「僕のおべんとう!」と誇らしげに見せてくれました。竹筒に腕を通したロボット遊びや、竹を叩いてまわる太鼓遊びも生まれました
シャボン玉を食べようと、口を開けて猪突猛進! シャボン玉っておいしいの?? 丹波自然運動公園にて(かーずー:京都府 京都市)
 深谷先生は放送大学、静岡大学、成徳大学教授を歴任されてこられた教育社会学の研究者であり、教育者である。この10年間に『子どもの生活史』をはじめ、多くの著書を出されている。教育史をこれまでの教育政策史という上から目線ではなく、こども視点から通貫して見るという大変おもしろい方法がとられている。具体的には政治家、文学者、芸能人等、数多くの方々の自伝から、こども時代、教育、学校という環境を切り取り、その時代の教育の状況を明らかにしようとしている。その中で、その時代におけるこどもたちの成育環境全体の変化が明らかにされ、その問題点も浮き彫りにされている。また、自伝というものの存在の意義が再認識される。多くの人に読んでいただき、自分と同時代の成育環境の共感と、現代の課題について認識し、改善のための行動をとるきっかけとして欲しい。 (東京工業大学名誉教授 仙田 満) - - - タイトル   子どもの目で見た日本の学校 ―自伝から教育の実像を探る― 著者     深谷昌志 価格   2860円(税込) Amazon Kindle版1100円(税込) 出版社     22世紀アート ISBN    978-48672616...
   本書では、子どもの豊かな生育環境、特に豊かな放課後が保障される条件を探るべく、ヘルシンキと大阪の子どもが放課後に過ごす時空間、具体的には学童保育所の比較を行っている。その基底には『遊びが学びに欠かせないわけ:自立した学び手を育てる』(ピーター・グレイ著・吉田信一郎訳:築地書館)が指摘する、子どもが自ら育つ能力を最大限に発揮できる条件として、以下の項目から事例調査を行っている。すなわち、1)遊びと探求するための時空間、2)年齢に関係なく自由に交流できること、3)知識があり思いやりのある大人との交流、4)様々な設備・備品を自由に使えるアクセシビリティ、5)自身の考えを表現し自由に意見交換できること、6)いじめからの解放、7)民主的なコミュニティである。子どもの学校制度も文化的環境も異なる2都市の比較ではあるが、比較から見えてくるのは、新自由主義的な言説により日本の学校での学びの量(学習指導要領の教育内容)が各段に増え、さらに保護者の受験学力の重視による塾通いが増えたことから、酸素が不足した池の魚のごとく、水面近くで呼吸しているような子どもたちの姿である。大人の責任として、まず第1に、子ども...
     本書は世界8か国における乳幼児期の「持続可能な開発のための教育(ESD=Education for Sustainable Development)」の実践を概観し、その課題と展望を示したものである。「持続可能な開発(SD=Sustainable Development)」という概念は、国連において1990年代初頭より提唱されてきたもので、昨今、保育界でも非常によく耳にする「SDGs」の「SD」だといえば分かりやすいだろうか。自然環境や格差・貧困問題等まで含む、地球規模の経済的・社会的な共通課題をいかに解決していくか、そのための次世代の育成をテーマとすると、乳幼児期からの取り組みについての重要性は論をまたないだろう。  さて本書において通底する問題意識は、乳幼児期においてESDを取り入れようとしたときに、ややもすると「自然体験教育」のようなイベント的なものに終始してしまいがちということである。  本書によるとESDを乳幼児期に取り入れる活動のうち、その実践スタイルとして「参加型」と「参画型」に大別できるという。「参加型」というのは、保育・教育者主導で、体験教育型のもの。保育現場ではひとつの設定保育として実施するようなイメージが重なる。「参画型」は...
   いくつかの全国紙でフランス映画『モンテッソーリ 子どもの家』が紹介されていた。興味を持ったので、新宿ピカデリーに出かけた。新宿に行くのは久しぶりだったので、新宿ピカデリーがシネマコンプレックスに変わっていたのに驚く。東京は緊急事態宣言下で、入場制限があり、観客はとても少なかったが、久しぶりに映画を観て楽しかった。  映画の舞台はフランス最古のモンテッソーリスクール。監督が子どもを授かったのを機に、こどもの成長や教育に興味を持ち、映画をとることを決めたと述べている。冒頭、この映画を撮るきっかけとなった娘の映像が紹介されている。  映画はほぼ全編28人のこども達の教室でのあそびと学びの様子を映している。モンテッソーリスクールの教具を使った活動をこのように2時間にわたって観るというのは貴重な体験だ。建築家として見ると、室や園庭の構成に特別な工夫があるとは思えなかったが、保育室の壁に整理された教具と、その構成はとても興味をひかれた。保育士はこどもの自立的な活動を支えるサポーターに徹している。そういう意味ではモンテッソーリの教具という環境装置も、日常的な家庭での仕事を中心に展開されて...
  意を決した意見表明は、両親の告訴だった。        「どんな罪で両親を訴えるのか」裁判長の問いに「僕を産んだ罪で」と答える主人公の少年ゼイン。出生届も出されないため戸籍もなく、誕生日もわからない。難民の両親と妹たちと共に貧民街に住むゼインは、学校にも行けず、両親に不法な仕事を手伝わされる日々。たった11歳で身売りするように嫁がせられる妹も救えなかったことに絶望し、ゼインは家を出る。生きる権利も、育つ権利も、守られる権利も、子どもの権利など何ひとつ保障されない生活が続いている少年だった。その少年が、ついに「意見表明権」を行使した。それは、冒頭の裁判所のシーンにある、両親を法的に訴えることだった。  物語の終盤、刑務所に入れられてしまったゼインは、視聴者が電話で悩みを打ち明けるテレビ番組に獄中から電話する。     「人から尊敬される人間になりたかった。でも、神様はボロ雑巾でいることを望んだ。僕は地獄のなかを生きている」。     生まれた環境で生きることしかできない子ども。瞳の奥の闇は、もっと人間らしく生きたいと叫んでいるように見える。主人公は...
去年の今頃は大学の授業がオンラインになったために、動画を編集してYoutubeにアップすることをひたすらやっていました。そして一年後、その技がこのWebマガジンの場で生かされる日がくるとは思いもしませんでした。この数年の間に培われたことは、この先どこかで生きてくるはず!そして、早く居酒屋で生ビールが飲みたい!(荒木寿友) --- 4月より関西から金沢に移動して、新しい場所なのになぜか懐かしい感覚になっています。その「懐かしさ」とは、どこまでも続く未知な環境の中から自分に意味あるものを見つけようとしていた子ども時代を思い出すものでした。コロナ禍で思うように動けないのでゆっくりと「楽しい場所探し」をしていく予定です。(花輪由樹) --- 今年度から新たに「生活文化史」の講義を担当し、北欧と京のくらしを研究中。「夏至」を過ぎると6月30日は「夏越大祓」―半年間に身に積もった罪や穢れを祓い清め、暑い季節に病にかからぬように季節菓子「水無月」をいただくので店先で発見しては食べ比べ。体を動かして暑い夏を乗り切りたいです。(塚田由佳里) --- 札幌も緊急事態宣言が発令され、遠出は控えて、休日は近場の低山へ。子どもさん...
投稿者:のんちゃん  神奈川県(すぬーぴー:11歳) コロナ禍で外出自粛中、近所をおさんぽしていた時に娘が発した一言。ちょうど、社会で日本地図を勉強していたタイミングと重なり、ぱっとそう思ったようです。そう思ったら、石の割れ目が次々いろんな「県」に見えてきて、「県」探ししながらのおさんぽを親子で楽しみました。 
投稿者:さち  東京都(ちいちゃん:1歳) 毎日、朝早くから、待ちきれないように出かける外遊び。今日は近所の公園で、秋の素敵な落とし物をじっと探しては拾っています。指で摘んでは、小さな掌に乗せて見せてくれます。
葉っぱの裏、木の幹、思い思いの場所で成虫になるセミ。 この子は、綱渡りしたのかな。 つくばdeプレイパークひろめ隊(茨城県つくば市)
自宅で昼過ぎに撮影。どうしてこんな姿勢で寝られるのか… ズボン履いてほしいママ(京都府京都市・27歳・女) 
2020/12/19
2020冬
特集テーマ:子どもの声を社会に届けよう 《目次》1. 子どもの声を社会に届けよう!2020年冬号公開です!(粟原知子)2.《特集》    子どもの声を聴く社会を築くために(奥田陸子)   子どもの参画から子どもアドボカシーへ(原京子)3.《世界のこども環境》 身近な自然の中で遊ぶ:ストックホルムの遊び環境(阿久根佐和子)4.《バトンをつなぐ》 子どもが生存する場、生活する場(花輪由樹)5.《こどもの手と眼》 おそと大好き (さち 東京都(ちいちゃん:1歳))6.《この一枚!》    驚きのねんねポーズ(ズボン履いてほしいママ 京都府京都市)   つくばは丸ごと公園みたいなまち(つくばdeプレイパークひろめ隊 茨城県つくば市) 7.《ブック&シネマ》    元森絵里子、南出和余、高橋靖幸編「子どもへの視覚 新しい子ども社会研究」(吉永真理)     桜井一洋著「亜種の起源 苦しみは波のように」(仙田満)    井上美智子著「持続可能な社会をめざす0歳からの保育」(神谷明宏)8.《編集室から》