こども環境学セミナー

こども環境学会では、学術・研究委員会を中心に、レクチャーシリーズ『こども環境学セミナー』を開講しています。少子化時代を迎え、こどもを取り巻く環境はめまぐるしく変化し、複雑になってきております。これを踏まえて、このセミナーはこどもを取り巻く様々な環境をテーマに、こども環境に関連する専門家や実践者に講演いただくものです。質問や討論も含まれ、講演者と参加者一体型のセミナーです。学会員だけでなくこどもの環境問題に関心がある方々の幅広い参加を期待いたします。

 
 

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2018/08/05

第2回 こども環境学セミナー開催のお知らせ(10/13)

Tweet ThisSend to Facebook | by なかやま

2回こども環境学セミナー


若者の自立を支援できる場所はどこか

――生命・生・関係生成——



◆講 師:高 橋  勝(横浜国立大学名誉教授)
日 時:平成30年10月13日(土)14:00

◆会 場:環境デザイン研究所(東京都港区六本木5-12-22

◆概要:いま大学では、学生のキャリア教育やコミュニケーション力の養成に力を入れている。経済界から即戦力の人材を求められていることがその大きな理由であるが、民俗学的に振り返ってみると、地域の大人がみんなの手で、子どもを大人にまで押し上げていく。これは、野性動物を含めた生きもの全体に通じる種の保存の知恵でもある。

しかし、いま、子どもたちは、長い学校の階段を上ることだけが期待され、最終段階である大学が、専門知の伝承だけでなく、「大人になる訓練」まで果たすように求められている。しかし、若者の社会的自立という手のかかる作業を、専門知の担い手に過ぎない高校や大学教師だけでできるのだろうか?

 他方で、学校という長い階段のトンネルをくぐることに疲れた子どもたちは、不登校、中途退学、ネット依存、ひきこもり、自傷行為などに陥り、家庭内暴力という問題も後を絶たない。生きる意味を喪失し、生の不全感を抱える若者は決して少なくない。これは、巣から飛び立つべき年齢に達した若者が、あいかわらず学校という狭い空間とその価値観だけに縛られ、外に飛び立つための「助走」すらできない現状を物語っている。若者が自立するには、多種多様な世界を知り、多様な若者や大人たちと出会う経験、つまり自立の旅(大人へのイニシエーション)が必要なのではないか。

地域で若者が参加できる各種サークルや数々のボランティア集団、そして学校の中に地域の大人たちを招き入れて、多様な大人と交流する「居場所カフェ」づくりなど、広い世界に向けて若者を「解き放つ場所」をどう創り出すかを、教育人間学的に考察する。

子どもを「一人前の大人」にまで育て上げていく場所は、もともとは学校ではく、地域共同体と職場であった。しかし、現代では、子どもたちは長い学校の階段を上り、最終段階である高校や大学において、専門知の担い手にすぎない高校や大学教師により「大人になる訓練」が行われている。

若者が自立するには、多種多様な世界を知り、多様な若者や大人たちと出会い交流する経験、つまり自立の旅(大人へのイニシエーション)が必要なのではないか。

地域で若者が参加できる各種サークルや数々のボランティア集団、そして学校の中に地域の大人たちを招き入れて、多様な大人と交流する「居場所カフェ」づくりなど、広い世界に向けて若者を「解き放つ場所」をどう創り出すかを、教育人間学的に考察する。

◆参加費用:1,000円(資料代)

[講師プロフィール]

愛知教育大学助教授、横浜国立大学助教授、教授、帝京大学大学院教授を歴任。現在、横浜国立大学名誉教授、帝京大学顧問、神奈川県教育委員。専門は教育人間学で、子ども・若者が育つ空間を研究してきた。

主著『流動する生の自己生成――教育人間学の視界』東信堂、2014

   『子どもが生きられる空間――生・経験・意味生成』東信堂、2014

    『経験のメタモルフォーゼ ――〈自己変成〉の教育人間学 』勁草書房、2007

    『子ども・若者の自己形成空間 ─― 教育人間学の視線』(編著)東信堂,2011

 



14:24

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